上妻司

Tsukasa Kouzuma
「みんなで子どもを育てること」

福津では朝日が山から昇り、夕陽が海に沈む。お日様が顔を出す在自山(あらじやま)の麓に農業歴60年の上妻司さんが暮らしています。代々農家を営む上妻さんは、お父さんを小学校1年生の時に戦争で亡くし、中学校卒業と同時に農業を始めました。お母さんと二人で一家を支えることは、容易なことではありません。しかし、上妻さんの周りには、支えてくれる地域の方がたくさんいました。「少しでも地域の為にできることがあったら、するのが義務と思とる」。地域の役を引き受けたり、親子が農業体験できる機会を作ったりと、惜しむことなく自身の力を地域に注いでいます。

上妻さんは、子どもとの関わりも大切にしています。「気を付けて行かなよ」。子どもたちに声をかけ、子どもたちも「ありがとう」と手を振って返します。畑で作業をしていると、小学生の男の子が勝手にトラックに乗り、大きな声で上妻さんを呼ぶこともありました。「おいちゃん、まだ帰らんとー。車に乗って待っとっちゃが」。この男の子は小学校を卒業した時、お母さんと共に挨拶にきたそうです。
「見守って、助けおうて、みんなで子どもを育て上げていかな」。上妻さん自身がいろんな人の手で育てられたからこそ、いただいたものを次の世代に返し、育て育てられる関係が続いていくことを願っています。



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上妻司
福津市在自で米を主に農業を営む。「農業は毎年が経験であり、実験のようなもの」と新しい品種の野菜や栽培方法に常に挑戦し続けている。


収穫時期を迎えた「元気つくし」という品種の田んぼ。「この米を食べたらみ んな元気になる」と上妻さん。

ブロッコリーの苗。この苗を福津暮らしの旅のプログラム「司じいちゃんと冬 野菜づくり」で定植予定。

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